波はどうしてできるの?

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渚に寄せては打ち返す波。小さな波もあれば、大きな波も来ますね。
でも、波ってどうしてできるのでしょう?

■波の起きる原因の主なもの
風浪(ふうろう):風によって起きる波
引き波:船の航行によって後ろにできる波
津波:地震によって起きる波

いくつかありますが、一般的な原因は風によって起きる波です。

■風浪(ふうろう)
海面は風がないと(凪)平らですが、風が吹き始めると細かいしわのような「さざ波」が立ちます。
そして風が吹き続けると、水面は波の上部がとがった三角形のようなギザギザした形になります。
風浪とはこのような波のことをいいます。

風浪は風のエネルギーを吸収しながら、風と同じ方向に進みます。
風が強くなるほど風浪の高さは大きくなります。

■うねり
風が止んでも波はすぐには消えません。ギザギザの形がまるみを帯びて「うねり」に変化します。
このうねりは、風がなくても遠くまで伝わっていきます。
「土用波」は、日本のはるか南で発生した台風が作ったうねりが日本までやってきたものです。
海岸に打ち寄せる波は、うねりが海岸に到達したものです。

■砕波(さいは)
うねりが海岸に近づくと、水深が浅くなるため、海水は打ち寄せたり引いたり反復運動をするようになります。
それと同時に波高(はこう:波の峰から谷までの高さ)が大きくなり、波の峰が前につんのめり、崩れます。
これを破波(さいは)といい、波は終わります。

参考:海洋のしくみ 東京大学海洋研究所編

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