クリーン・ビーチいしかわは、石川県生活環境部資源循環推進課が実施している、
令和7年度漂着ごみ組成調査(石川県「海辺の漂着物調査」)と協働し、
漂着ごみ回収作業の後、海の環境回復を願いながら、ヒラメの稚魚500匹を
放流しました。
と き:2025年10月15日
ところ:羽咋市柴垣海岸
内 容:ヒラメの稚魚500匹を放流
協力者:羽咋市、羽咋郡市広域圏事務組合、金沢星稜大学野外スポーツ部
石川県立大学生物資源工学研究所、国立能登青少年交流の家
クリーン・ビーチいしかわ実行委員会
人 数:35人
<稚魚の放流>


■講話 ヒラメの生態 石川県水産総合センター生産部 志賀事業所 所長 福嶋稔氏


♦♦ヒラメの生態などについて♦♦
ヒラメは、日本の沿岸域に広く生息しており、成長が早く生まれてから1年で体長25cmほど、2年で30cmほどになります。寿命は10年ほどで、大きいものでメスでは90cm(10kg)、オスは70cm(4kg)くらいにまでなります。
ヒラメはカレイと同じように身体の片側に両目がある特徴的な形態をしていますが、生まれたばかりの幼魚は一般的な魚と同じように身体の両側に目がついていて縦になって泳ぎ、成長とともに片側に目が移動して横になって泳ぐようになり、その後海底に着底して生活するようになります。
ヒラメとカレイでは目が移動する向きが逆のため、「左ヒラメに右カレイ」と言われて区別されてきました。この向きはお腹側を手前に置いたときにどちらに頭が向いているかによります。
水産総合センター志賀事業所では、石川県内の漁業者が資源増大のために放流する栽培漁業の活動に必要なヒラメ稚魚を生産しています。例年3~4月に親のヒラメに卵を産ませて約4か月飼育して体長10cm程に育った稚魚を配付しています。
ヒラメは成長すると県域を越えて広く移動することも知られており、そのため日本海側の各府県でも同じように漁業者がヒラメ稚魚の放流を行って資源が増えるよう連携した取り組みが行われています。
<漂着ごみ組成調査(石川県「海辺の漂着物調査」)>
調査場所:柴垣海岸の定点観測
調査方法:
1.幅50m×30m間を10区画に分け、漂着ごみを回収する。
2.回収物を持ち帰り細かく分類し、その組成や漂着量を調査、記録する。
目 的:
漂着ごみの実態を把握する基礎情報を蓄積し、海の環境を守ることに
役立てる。調査結果は環境省に報告される。
■回収作業■










