いしかわ漁民の森づくりin加賀 育樹活動~森にひかりを~

と き:2017年6月25日(日)
ところ:加賀市大聖寺上木町 加賀海岸国有林
内 容:調整伐採
参加者:72人
    石川県漁業協同組合本所・加賀支社 NECフィールディング北陸支店 金沢星稜大学野外スポーツ部
    石川森林管理署 加賀市生活安全課 石川県水産課
協 力:石川森林管理署  
後 援:石川県 加賀市 石川県漁業協同組合

目的及び内容
森と海と川は、水や水に含まれた物質の循環で密接につながっているという視点から、クリーン・ビーチいしかわでは、植林活動に取り組んでいます。
近年、森の荒廃によって、河川の水の流量の調節、土砂の流出、水の浄化、河川や海への養分補給に支障が出て、漁獲減少の一因とも指摘されています。
 植林によって森を復活させて森と川と海の健全な関係を取り戻し、漁業生産や養殖などの豊かな漁業資源回復に寄与するのが目的です。今回は繁茂し過ぎた松を伐採し、森に光を入れ木々がよりよく育つよう育樹活動を実施しました。
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■□■いしかわ漁民の森づくり 参加者感想■□■
①私達学生と一般の方や、様々な組合の方々全員で協力して、木を伐採することで木の本数調整を行い、自然環境のバランスをとることができました。漁民の森の活動の目的である「漁業資源を豊かにすること」に今回の活動で少しでも貢献できていれば嬉しいです。漁民の森の活動だけではなく、海岸清掃の活動も一緒に行っていくことが、自然を綺麗にしていく大切な事だと思いました。
            
②漁民の森を通して驚いたことがいくつかありました。加賀に国有林があり、そこでクロマツを生育していることを初めて知りました。クロマツ林内を見て思ったことは、予想以上に様々な植物が自生していることでした。中にはかぶれる植物や鋭い棘のある植物があり、間引く時にも注意を払いました。雨の中での伐採作業は、泥濘や根深く生えた木により足元が悪く、また横方向に伸びた幹が多くあり、なかなか前進することが難しかったです。今回の活動で森林が回復し漁獲資源が豊かになる手助けになればいいと思いました。
  
③最初「漁民の森づくり」って一体なにをするのだろうと思っていました。今回の活動は松の伐採。森づくりなのに木を伐採してもいいの?と戸惑いましたが、これは木と木の間隔が狭くなってしまった松を適度に伐採することで、効率よく他の松を成長させるというものでした。なるほどそういうことか!と、納得しました。森をつくることは、雨水を土壌の中に貯えてから栄養分たっぷりの水を川から海へと流し、その栄養分によってプランクトンが増え、海が豊かに育つのに役立つのだそうです。地元の人々が地元の自然を守る活動。また参加したいと感じました。
        
④私は木の伐採=環境破壊だと思っていたので、初めは森づくりなのに木を伐採することに驚きました。だから、害虫に侵食された木や土の栄養を摂り過ぎてしまう木などを森の木々全体の為に切らなければならないということを知って、環境保全には伐採も必要な時もあるのだなと勉強になりました。さらに、森の栄養が海へ、その栄養で海の魚が豊かに育ち、その魚を人間が頂くという意味で私は、人間も森と海と繋がっているように思いました。だから、人間がこの森と海の関係を守っていくべきだと感じました。

⑤今回の活動で、より良い海を作っていくために森づくりはとても重要なものであると改めて感じました。今までは新聞やテレビ等で情報として知ることはありました。しかし、実際に自分の手で木を整備してみて、この森が海に栄養豊富な水を送り様々な生き物がいきるための基盤となると思うと、この作業がとても責任重大なものに思われました。当日は雨だったのですが、あの時の森の匂いや、シンとした雰囲気がとても好きで今でも心に残っています。海を守るための手段としてだけではなく、森そのものを守ることにも視点を置いて自然環境について考え、行動していきたいと思いました。
                             
⑥私は医療係の1人に選ばれ、ハチが出た際にスプレーをかけるという役割を任せられました。聞くと一般では売っていない非常に効き目のあるスプレーと知り驚きました。幸い使う機会はありませんでした。途中で友達に交代してもらい、ひたすら木を切りました。トゲのある木があったり、地面がぬかるんだりしていたので気をつけて行いました。普段できない森での貴重な活動ができました。 
         
⑦豊かな漁業資源を目的として行われている漁民の森づくりの活動は、自然の中で育った私にとって貴重な体験でした。田舎出身の私は自然の大切さや、自然が人間に与える影響を強く実感しています。近年、世界中で環境問題などが注目されている中でこの活動を通し、改善に少しでも関われて良かったと感じています。活動内容のように植林や木の伐採を行うことで森、川、海の規則正しい関係を取り戻し、環境がもっと改善され、ひとりでも多くの人が美味しい魚や貝などを口にできるよう、今後もこの素晴らしい漁民の森の活動が長く続いてほしいです。            

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