昨年に引き続き、志賀町大島海水浴場で親子や家族で、浜辺に打ちあがった漂着物を調査しました。
人工漂着物を「燃えるもの」と「燃えないもの」に分類し、自然物では主に海藻の重量を調べてみました。
と き:平成26年6月14日(土)10:00~12:00
天 候:早朝まで強雨のち晴れ 気温26℃ 海水温21.8℃
ところ:志賀町大島海水浴場
参加者:親子5組(白山市・七尾市・志賀町)大人7人子ども9人 合計16人
内 容:①漂着物調査(人工物分類と海藻、貝など自然漂着物調査)
石川県水産総合センター 技術開発部長 津田茂美 氏
②波打ち際の生き物観察
のと海洋ふれあいセンター 普及専門員 達 克幸 氏
「発見!波打ち際の生き物たち」曳網
主 催:クリーン・ビーチいしかわ実行委員会
~~~~~漂着物調査~~~~~
◆漂着物調査方法
大島海水浴場の砂浜の長さは約800m(岩場~河口まで)
波打ち際から波の最大到達場所までの漂着物について、海岸と平行に家族ごとに調査する長さを決め、漂着物を分類しながらすべて回収し重量を量る。
調査した長さを海岸線の長さに拡大することで、大島海水浴場全体の漂着物料が計算できる。
◆回収したもの
【人工物燃えるもの】ペットボトル、プラスチック類、発砲スチレン類、紙類 生活用具類、ゴム類 、漁具類
【人工物燃えないもの】カン、ビン、ガラス、陶磁器類、瓦、大型浮き玉、建築廃棄物
【自然物】海藻
◆漂着物調査の結果
調査した長さ 親子1組/海岸に平行に20m×海陸方向に30m(5組で100m)
※海藻は海岸に平均的に分布していたため、高橋さんエリアをサンプルとして採集した。
調査班 燃えるごみ 燃えないごみ 海藻 合計(kg)
________________________________
高橋さん 9.9 25.2 34・1 35.1
青木さん 29.4 26.2 55.6
本野さん 13.1 21.4 34.5
平 さん 27.5 7.3 34.8
木村さん 12.3 10.9 23.2 _______________________________________________________
漂着物合計 92.2 91.0 170.5 353.7(縦30m×横100m)
浜全体合計737.6 728.0 1364.0 2829.6(縦30m×横800m)
昨年重量 341.0 86.0 214.0 641.0(好天続きで乾燥)
重量比較 2.2倍 8.5倍 6.7倍 4.4倍
6月12日、13日の2日間にわたり県内は強風で、能登各地では大雨洪水警報が出たところもありました。そのせいか海岸には、昨年に比べ多くの海藻が打ち上げられているのが浜一面に見渡せました。
はじめに、集めるごみの分類の説明を受けた後、参加者たちはそれぞれの決められたエリアに散らばりました。
海ごみも建築廃材などがあり、袋に入らないものは、親子で力を合わせて、秤のところまで持ってきました。 2年続けて参加の子どもたちは体も大きくなり、この日を心待ちにしていたそうです。
がんばって漂着物を集めた結果、総重量は昨年(641kg)に比べて約4.4倍になりました。
七尾市徳田小学校2年生 高橋利空くん
「去年も参加して、楽しかったので今年も来ました。今日はたくさんごみを集めたいです。
ごみがいっぱいあって海が汚いと、きっと魚たちも嫌な気持ちになると思うので、
がんばるぞ!」
~~~~~波打ち際の生き物観察~~~~~
講師が波打ち際で曳網を使い、魚や海藻を採取しました。
網に入った魚を、大型バットや透明トレーに入れ説明すると、大人も子どもも身を乗り出して、興味深げに話に聞き入っていました。
子どもたちは我先にとバットの中に手を入れて魚に触るなどして、歓声を上げていました。
観察が終ると、子どもたちは自発的に大型バットやバケツを運ぶ手伝いをして、魚たちを海に戻し、海に向かって手を振っていました。
◆波打ち際の生き物
カレイの稚魚(イシガレイ) スズキの稚魚 ヒラメの稚魚 サヨリ ヨコエビ
ナミノリソコエビ ヤドカリ 海藻